No.  (--)
dayline

Date -- ・ -- ・ --

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 // コメント(-) // トラックバック(-) // Top

投稿フォーム // コメント

コメント:


ナマエ:

ケンメイ:

ブログ:

パスワード:

ナイショ:

[非公開コメントにしたい場合はBOXにチェックをして下さい] 

トラックバックアドレス // トラックバック

スポンサーサイト のトラックバックアドレス
http://seles.blog25.fc2.com/tb.php/374-64dccf46

No. 374 (Sun)
dayline

Date 2010 ・ 07 ・ 04

過去のお話

きっと誰も見ないセレのお話。
最後なので、背後が語ります。
■故郷のこと
セレが生まれたのは、ホワイトガーデンの辺境、小さな浮島。
徒歩で行けるか行けないかと言うと多分行けないくらいの位置。
歌と音楽を愛する小さな村。
仕事をしながら歌い、祭があれば踊る、そんな人たちが住んでいた為、
セレも音楽を特別なものだとは認識しませんでした。
村の周囲には白い花畑。建物の壁は白。
そんな、白と青に囲まれた平和で穏やかな村でした。
セレはそれ以外の世界を知らず、交流があったのは隣村と、その隣村くらい。
ホワイトガーデンの全てすら知らない彼は、当たり前のように世界に憧れ、
ただ、何も無ければそれだけで終わっていくはずでした。

■母のこと
母は村の歌姫で、凛とした美人。
根は優しいが、しっかり者で自分にも他人にも厳しい部分があり、少しきつい印象かもしれない人。
母は双子を産み、その時に亡くなってしまいます。
その為セレは母の顔を知りませんが、父や周囲の言葉で、母へ思慕を抱いていました。

■父のこと
父は隣村の楽器職人で、人の良さそうな微笑みを浮かべた、いわゆる優男。
温和で繊細、どちらかと言えば神経質で気弱なタイプでした。
それでも幼いセレにとっては、大きくて暖かで優しい、大好きなお父さん。
ただ彼もまた、セレが幼い内に病気で亡くなってしまいます。
セレは元より村ぐるみで育てられていたような子供でしたので、
その後も変わらず大切に育てられ、彼は自分を不幸だとは露程も思っていません。

■幼い頃のこと
血縁者が2人きりだった為、彼は彼なりに、妹を守ると心に決めていました。
ただ、セレは村で生まれた子供の中では、最年少。
更に父母も失ったことで、やや村では過保護だったのかもしれず。
その為、少々我侭で自分勝手、割と我が通ると思っている節があります。
幼い彼は、活発で元気なほう、少し泣き虫で甘えん坊。
やや夢見がちで、物語が好き。
とりわけ、旅をして世界を見ることに憧れを抱いており、
大きくなったら旅をすることを……幼い頃、妹と約束しました。

■幼馴染のこと
同背後で幼馴染感情をつけていたジェイグ。
彼は幼馴染であり、義兄のような存在でもあります。
彼が生まれた時から見守ってくれていた年上の人。
彼はセレが故郷に居る時から旅に出てはたまに戻るような人で、ずっと一緒に居たわけではありませんが。
セレは彼から村外の話を聞く事を(その大半が物語であったとしても)、とても楽しみにしていました。
ただ、後にセレより成長の早かった妹が、彼に思慕を寄せるようになります。
この頃から、セレはジェイグに対し、子供らしい嫉妬心、反抗心を抱きました。
(更にジェイグの初恋の相手はセレの母でした。その事実も、心情を複雑にしています)
ですが、セレは決して彼を嫌っているわけではありません。

■冒険者になる少し前のこと
それはピルグリム戦争の開始より、まだ少し前。
妹は器量良しのしっかり者で村一番の歌い手と呼ばれ。
セレはやれば出来る子っぽい怠け者。妹に呆れられながらも明るい性格。
歌は上手いながらも、彼は普段リュートを抱き、演奏を主としていました。
歌は妹が歌うから、と。

ある時、村から出かけていた2人が、ピルグリムに襲われ星痣を抱いてしまいます。
内の1人が妹でした。
セレはその対処に納得できず、随分反抗したようです。
ジェイグは元より旅に出ていることが多かった為、この時は村に不在。
彼が戻った時には、塞いだままのセレしか居ませんでした。

数週間も経ったころ、セレは村を出て行きます。
その時、セレは今と同じ外見をしていました。
微笑を浮かべたセレを、ジェイグが見送りました。
「約束をしたから」とセレは言いました。
理由は半分本当で、半分は嘘で誤魔化しかもしれなかったけれど。
彼女が居なくなっても変わらない村に、セレは一人ぼっちで、変わらずに居る事が出来なかったのです。

■妹のこと
金の長い髪を持つ、兄に似ない働き者。しっかり者だけど優しくて少し泣き虫。
いつの間にか兄よりも年上の外見になっていた、いわゆる美少女でした。
動物好きで、窓辺で小鳥に餌をやるのが日課。
小鳥がとても慣れていると喜ぶ彼女に、セレは餌が欲しいから来ているだけだと言って、怒られました。
最期に彼女は怖いと泣いて、だけど大丈夫と微笑いました。
名前は、リゼル・クェンティ。

■それから
1年後。幼い頃夢に見た地上に降り立ったセレは、旅団の門を叩きました。
いつの間にか付いて来た、黄色い小鳥を肩に乗せ。
リュートを抱いて、微笑を浮かべ。
彼は歌よりも演奏を好んでいました。
その先の物語は、――。

セレのお話 // コメント(0) // トラックバック(0) // Top

投稿フォーム // コメント

コメント:


ナマエ:

ケンメイ:

ブログ:

パスワード:

ナイショ:

[非公開コメントにしたい場合はBOXにチェックをして下さい] 

トラックバックアドレス // トラックバック

過去のお話 のトラックバックアドレス
http://seles.blog25.fc2.com/tb.php/374-64dccf46
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。